小柳院長ブログ トップ > 私の好きな本 > 第72回読書ブログ『アルジャーノンに花束を』

第72回読書ブログ『アルジャーノンに花束を』

「虎ノ門ヒルズ」は、4つの高層ビルの集合体です

2011年に最初の「森タワー」がほぼ完成

その後「ビジネスタワー」「レジデンシャルタワー」「ステーションタワー」と建っていき、

今年4月、「森タワー」の「桜田通り側入口」が出来上がった。ついに虎ヒルコンプリート

門のようなギラッとしたつくり、その名も「グラスロック」

引き込まれてチョロチョロお散歩してみたら、なんとそこにオシャレな本屋さんができてたの〜

それも2フロアーもある❣️

以前、虎ノ門ヒルズ「ビジネスタワー」に本屋さんがあって時々のぞきに行ってましたが、半年くらい前になくなってしまったので寂しかったのです

近所に大きな本屋さんができてうれしい😃

 

さて、そこで平積みになってたのが、あの

ダニエル・キイス

『アルジャーノンに花束を』

新版というので、改めて買ってみた

もはや古典ともいえる名作

はい、学生時代に読んだはずですが、中身はまったく記憶になかった😝

32歳で幼児なみの知能しかないチャーリーが、大学病院で知能を高める手術を受けたら誰よりも頭が良くなってしまう

そこで猛烈に勉強したり、恋愛したり、、、

知能の変化に伴う、人間関係の変化や、心の満足度の変化の過程を描いています

Amazonの口コミ見てみると、読んで泣く人が多いみたいですが、、、

わたくしはこういう作品は感傷的にならないの

なるほどなぁ、そうだよなぁ、IQがすべてではないよなぁ〜などと思いながら読む

 

自然界の正規分布はベル型の曲線を描く。真ん中付近は「ふつうの」多数派で、左右の端は「ふつうじゃない」少数派

IQの分布もそうなる

 

左側には、IQが低い方々がおられる

偏見とか就労困難とか、問題はとても大きいと思います

 

逆に右端のマイノリティは「異常にIQが高い」方々

わたくしの身近にもそんな方々が何人かいますが、どうも子どものころから常に孤独らしい

リーダー的役割ではあるけれど、人と話すにもついつい難解なことを言いがちで、嫌がられたり誤解されたり、とても生きにくいとも聞く

 

「ふつうでない」方々を、「ふつう」の人は、ともすると排除してしまったりしますよね

この小説を読んで、とても月並みですが、「思いやりの大切さ」を改めて自分の心に刻みました

最近は「EQ」という概念もすっかり一般的になりました。よりよい人間関係には「IQよりもEQ」ともいわれます

チャーリーは「利口な人になりたい」と思ってはいるけれど、自分のことを受容し他に対しても優しい。一貫してEQがとても高い人だ、というのが本当に救いなの

 

「麻布台ヒルズ」のほうにも立派な本屋さんがあります

虎ノ門ヒルズも麻布台ヒルズも高級ショップばかりで、「ふつうの」わたくしなんてお呼びじゃないって感じで敷居が高い🤣のですが

これからお散歩で本屋さんたちに通おう😊