第76回読書ブログ『夜と霧』
ヴィクトール・E・フランクル著
『夜と霧』
新版
池田香代子訳
この装丁、必ずどこかで見たことがありますよね
原著初版は1947年。世界的ロングセラーです
日本訳の初版は1956年
ずっと読み続けられ、1977年に改訂版、さらに2002年に新しい翻訳が出版されました
行きつけとなった、虎ヒル・グラスロックの本屋さん📕で、表紙を向けて展示されていた
わたくしに「読んで!」と訴えかけてきたの
ちょっと覚悟のいる内容ですが、連れて帰りました😌
心理学者である著者の、ナチス強制収容所体験
読み進めると、10ページくらいごとにどんよりとした気持ちになります😔
テーマはずばり「人間とは、、、」
ガス室を作ったのも人間、被収容者を虐待するのも人間
強制収容所で死にゆくときに、運命に感謝するのも人間、収容所の中で自分のごくわずかなパンを人に施すのも人間
そして
「なぜ生きるのか、、、」
未来や目的があってこそ、つまり希望があってこそ、人は生きることができる
わたしが本を読んで夢中になれるのは、わたしに未来があるからだし、映画を観ても未来があるから心が動くわけだし
では、未来が閉ざされた「絶・希望」のとき、未来を失ったとき、人はどうやって生きるのか
わたしは、闘病の末に数年前に他界した姉のことを思い出しました
末期でもはや治療の施しようがない姉のホスピス病棟に通いながら、なにを話そうか、見舞いの品をどうしようか、いつも悩んでいました
どう接すればよいのか本当にわからなかった、、、
本の後半になると、心理学者の目線が強くなってくる
生き残った被収容者たちは、なぜ生き残ることができたのか。そこを言語化していきます
「精神だけは、他人に唯一侵されないもの」
被収容者が自由にできたことは、苦悩すること、恐れること、過去の幸福な記憶の中に入り込むことだけ
名前も持ち物も奪われて、労働を強制される。許されるのは、自分を保持することだけ
それが(無意識にでも)できた人たちは、死ななかった
、、、、、
うまく感想が書けず申し訳ありません☹️🤔。とにかくみなさんにもぜひ読んでいただきたいです
9月は東京で34年ぶりに世界陸上🌍が開催されました。
198の国と地域が参加したそうです。難民選手団も参加しました
でも、ロシアとベラルーシは除外されている
世界陸上とかオリンピックとか、世界の平和の象徴のようなイベントのはず。また、全部の国や地域が一堂に集まれる日がくるといいですね
毎日、世界のあちこちでの戦争や紛争のニュースが絶えません。今は1930年代や冷戦初期に匹敵するような危うい時代とも言われています
人間の真価が問われる時ですね
さて、世陸の最終日に国立競技場で観戦できました
なんと❗️フィニッシュライン前の1層メインエリア
観客どうし、国を超えて応援し合い、勝利をよろこんだり、讃えたりできました😊👏
ノア・ライルズ選手やジェファーソンウッデン選手も近くで見ることができました😌