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ニキビ菌に神秘の力が!〜マイクロバイオータ〜

今月の新論文で驚きの発表がありました。

ニキビ菌に、神秘の美容パワーがあるというのです。
の前に・・・
もうクリスマスの飾りつけ〜〜クリスマスベル
@大阪
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今週末、ちょこっと大阪行きました。

その際の1枚。

さて本題。
最新の論文からのご紹介チョキ

Scientific Reports 

アクネ菌(ニキビ菌)の、強い抗酸化パワー!

『A novel enzyme with antioxidant capacity produced by the ubiquitous skin colonizer Propionibacterium anes』

ニキビ菌が作り出すRoxPというタンパク質(酵素)に、強い抗酸化力がある!という発表なの。

ビタミンCやビタミンE、グルタチオンと同じように、アクネ菌は、お肌を守るという役割を担っているのでは!と言ってるのね。

たしかに、ニキビができた時のアクネ菌は、悪さをしてる。

でもそれは、アクネ菌の増殖し過ぎによるもの。

ほんらい、共生細菌に、無駄な子はいないはず!

ニキビ予防のためとはいえ、抗生剤を塗ってニキビ菌をあまりに殺しすぎるのはダメ。あくまで、他の常在菌とのバランスで、適正な人数にまで減ってもらえば、むしろメリットがある。。。

面白い論文だわ〜〜。

この論文が出る前の9月にも、
気になる別の論文が発表されています。

Journal of Investigative Dermatology
Acne and Telomere Length:A New Spectrum Between Senescence and Apoptosis Pathways
昔ニキビ症だった人は、歳をとっても(肌が)若々しいかも!

これまた意外な内容!

「テロメア」が長いひとは、若いころ、ひどいニキビ症に悩む人が多いというのです。

「テロメア」ってのは、染色体の先端のこと。染色体のガード機能を担っています。

テロメアが短いと、加齢ですり減りやすいため、だいじな染色体が傷みやすい。そのため、老化が進みやすくなる。

逆に、テロメアが長いと、老化が遅い。で、テロ長なひとは、若いころのニキビ症が、有意に多いという。

これ、1,205組の双子女性を診た研究なのだそうです。

スゴイよね!

2つの衝撃論文をわたくし衣吏子が勝手にかけ合せると、、、

ニキビはイヤだけど、
なんらかの理由でニキビ菌が元気になるひとは、
結果的にお肌の細胞が抗酸化される可能性が高く、
しかもテロメアが長い可能性も高く、
2つの効果で、歳とっても若々しい、、、?

ははは、そう簡単ではないでしょうけど。。てへぺろ
とにかく、つねに新知見に触覚を向け、みなさまのWellAgingの参考にしていきますね!!

Nさま、いつも新知見のご教示ありがとうございます。
さて、今日の大阪、ポカポカでした紅葉
ビルの谷間の紅葉の前で
ジャグジーに興ずるわたくし爆笑爆笑爆笑
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いっつも、元気で〜〜す!