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第75回読書ブログ『ノモンハン事件』@モンゴル

夏休みは、初めてモンゴルへ行きました🇲🇳

4泊5日

初日は成田14:40発の便で4時間ちょっとのフライト✈️

ウランバートルの空港からは名物の大渋滞で2時間近くかかり、ホテルに着いたら現地時間22時ちょっと前。

運良く晴天でしたので、そのまま星空観察しました🌌

そのあと3日間は、一生懸命遊び🐏🐴

5日目は早朝4:30ホテル発✈️ 諸事順調で、15:30には自宅に戻ってました

短い旅でしたがすごく満喫できました

旅の日記は次回のブログで🤗

 

さてこの夏のモンゴルと言えば、

さる7月6日から8日間、天皇皇后両陛下が国際親善のために公式訪問なさいましたね

モンゴル旅行を計画していたわたくしとしては、たいへんありがたい気持ちになりました🤲🏻🇯🇵

モンゴル航空の機内誌でも、大きく取り上げていました😃

両陛下は、ウランバートル郊外の「日本人死亡者慰霊碑」に、黙とうを捧げ、供花なさいました

第二次世界大戦の終戦後、旧ソ連軍は日本兵や民間人を多数抑留しました。そのうちモンゴルで亡くなられた日本人がおよそ1700人。その方々の慰霊碑だそうです

わたくしシベリア抑留については少し存じておりましたが、恥ずかしながら、モンゴルにも日本人が抑留されていたことは知りませんでした

戦後80年の節目

異国の地で無念のうちに亡くなられた日本人の魂が少しでも慰めれることを祈るばかりです

 

そしてわたくしの旅

この一冊をお供にしました

『ノモンハン事件』小林英夫著

「ノモンハン事件」。旧日本軍が「なかったこと」にしてしまった、モンゴル・ソ連連合軍との武力衝突のこと。1939年5月から9月に起きた、国境紛争です

今回モンゴル旅行するにあたり、この歴史は知っておかねば!と思い、この本を手に取ったの

===

当時の日本のかいらい国・満州国がモンゴルと国境紛争を起こし、それが大日本帝国軍(の関東軍)とソ連モンゴル連合軍との事実上の戦争に拡大したものです

どの国も宣戦布告していないので、国際法上のオフィシャルな「戦争」ではないのだけれど、

モンゴルでは「ハルハ河戦争」と呼ばれる、歴史の一大事だそうです

 

ハルハ河とは、モンゴル東部の、戦場の真ん中を流れている河。東岸・西岸がそれぞれ日本軍・ソモ連合軍の陣営となった

モンゴルの方々からすると、大日本帝国という強国から(ソ連のチカラを借りたものの)故国の領土を防衛した聖戦なのです

 

われわれの「元寇」への思いに似ているのかな

ノモンハン「戦争」の700年前、他でもないモンゴル帝国に2回侵略されかかった日本が(天候のチカラを借りたものの)敵を撃退したことにより、「日本は神国である」と広く信じられたのと、少し重なる気がします

===

ノモンハン「戦争」は4か月続き、日本軍の死傷者数は1.7万人、ソ連・モンゴル連合軍は1.2万人以上とのこと。本当に驚きました

そして日本は大敗

しかし満州や日本では、負けたことは徹底的に隠蔽され続けました

この隠蔽はその後の日本で続いていきます。同年1939年に始まった中国との「戦争(これも宣戦布告はしてない)」、さらに1941年12月からの太平洋戦争を通じて、軍の発表する内容しか報道されなかった

現代の日本の、国や自治体や企業は、さてどうでしょう?「失態を隠蔽してもいいことはない」と、80年前の敗戦から学んでいるかしら

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ウランバートルのチンギス=ハン国際空港が近付いて来た時、機窓からモンゴルの大地を撮りました🙂

ひたすら続く草原、大地

丘はあるけど山はない

この景色が延々と続いているの

この景色ひとつとっても、日本とは風土の全く違うところだと想像できる

そこに、「日本は優勢だ」とウソを聞かされた兵隊さんたちがたくさん送り込まれる

ところが日本軍は、戦闘機も戦車も時代遅れ

これは理由があって、第一次世界大戦に本格的に参戦しなかった(のに、戦勝国の一員になってしまった)ため、大日本帝国のえらい方々はものすごく油断してしまったそうなんです

 

かたや、欧州戦線で大量の戦死者を出した列強各国は、

①これからの戦争は、軍人だけでなく全国民を総動員した「総力戦」になること

②これからの戦争は、飛行機や戦車さらに大砲など最新鋭の兵器の競争となること

③上記から、これからの戦争は、物資を欠かさず戦場に送り続ける「兵たん」が超重要であること

などを、(第一次)世界大戦で骨身に染みて学んだ。そして20年間、①②③に全力を注いできた

 

しかし日本軍は、、、外国軍はすぐモノに頼る、それはヤツらの精神力が弱いからである!と決めつけて、

貧弱な装備でたくさんの兵士を無駄死にさせた。しかも、食糧はもちろん水すらも準備しなかった。

ひどい話です😔

この、装備の貧弱さや、兵たんの軽視、そしてそれを「精神力でカバーしろ」と命ずるえらい人は一向にいなくならず、

対米戦争でも大量の日本兵を無駄死にさせました。アメリカ軍に殺された兵隊さんより、餓死・病死した兵隊さんのほうが圧倒的に多かったのよね

さて現代の日本には、こんなえらい人は、さすがにもういない…..かしら?

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ノモンハン戦争では、日本軍は全滅寸前となり、事実上の降伏。1939年の9月16日にソ連と停戦協定が結ばれます

その2年後の1941年4月には、意外にもソ連からの提案で、日ソ中立条約が結ばれる。両国の友好だけでなく、ソ連は満州国を、日本はモンゴル国を、それぞれ侵略しませんという約束

ソ連からすると、西からナチスドイツに攻め込まれるから、東から二度と日本に攻めてほしくなかったのね

でも〜

1945年8月9日、ソ連はこの条約を一方的に破って満州などに攻め込みます。日本の無条件降伏のあともソ連は攻撃をやめない

なんとアメリカ軍のマッカーサーが8月30日に日本を占領開始したのにやめず、停戦したのは9月5日になってから、、、

 

戦後、モンゴルはソ連の強い支配下に置かれますが、東欧諸国と同様にソ連崩壊によって「独立」。1992年2月に、社会主義を放棄して、いまの民主主義国になりました

 

モンゴル読書ブログは以上です

次回は、モンゴル旅行を報告します😊

 

YouTubeショート↓↓クリックしてご覧ください🙇‍♀️

https://youtube.com/shorts/7en2QV0VW94?si=kOR0lFJ5CBnS3pnI

シミ・くすみにアオハルのフォトフェイシャル

暑い暑い夏☀️

お肌のシミ・くすみ、ケアしたいですね〜😄

美肌の王道治療は、フォトフェイシャルです

 

50代女性の症例をお示しします

シミ・くすみ、そしてお肌の表面がゆるんだ感じでお悩みのモニターさんです

フォトフェイシャル 1回の治療で、一週間の経過です

「ダウンタイムは気にしない」という方でしたので、パワー設定を強くして照射しました (もちろん、ヤケドしないようにしっかりコントロール)

 

治療当日は赤くヒリヒリとした状態

翌日には、写真中央のようカサブタができました

代謝が早い方でしたので、1週間後にはカサブタは脱落。小さなシミが取れて顔色全体が明るくなりました

肌分析のVISIA撮影では、顔の赤みも改善しました

フォトフェイシャルは、治療回数を重ねるほど、効果実感が持てる治療です

なお、シミがフォトフェイシャルでカサブタになることを「効いてる!」と感じる方がおられますが、みなさまに必ずカサブタができるわけではないの

もともと肌色の白い方や、シミが薄い方には、カサブタの反応は出ません。しかしちゃんと効いているので、肌色が明るくなり、ハリが出てきます

 

また、大きなシミには、フォトフェイシャルよりもQスイッチルビーレーザー治療がより効果的です

 

フォトフェイシャルについて、久しぶりに動画を撮ってみました。YouTubeショート用の1分

↓↓↓リンクをクリックしてチェックお願いします🙇🏼

https://youtube.com/shorts/GwsyHmQd5S4?si=K9Aksc573YsWJNNU

 

 

 

第74回読書ブログ ガルシア=マルケス絶筆『出会いはいつも八月』

🍉夏期休診のお知らせ🍉

8月17日(日)〜21日(木)

アオハルクリニックは夏休みをいただきます🙏🏻

お電話、LINE、メールも全てお休みします

この写真は、8月はじめに行った沖縄のビーチ🏖️

アマさん体験じゃないよ😆シュノーケリングをしたの🐠

上下ラッシュガード着込んで、帽子もかぶって

このいでたちですと、沖縄の珊瑚礁の海でも、手脚が傷付くこともなく安全です💪🏾

珊瑚の中のカラフルなお魚ちゃんたち、かわいかったな〜😍

 

 

さて夏の読書

文学界の巨匠 G・ガルシア=マルケスの絶筆

『出会いはいつも八月』

小説の巻頭に「はじめに」が2ページついてる。ガルシア=マルケスの息子さんたちからのメッセージ

この2ページで、泣きました😢

この小説は、ガルシア=マルケスの最後の作品で、ストーリーは完結しているものの、本人的には未完成で推敲のさなかだった

巨匠が“老い”という病と闘いながら命を燃やし尽くした、その経緯が冒頭に明かされます

 

そして、小説本編

未完と言われればそうなのかもしれませんが、すごく美しい小説です🏝️

46歳の女性が主人公。かっこいい夫と子どもが2人。満ち足りた日常

なのに、毎年8月の秘密の行動…..

この夏に、皆さまもぜひお読みになってみてください📕

 

ガルシア=マルケスといえば『百年の孤独』

まさに「完成」された小説。ドキュメンタリータッチの言葉の密林の中に編み込まれた、荒唐無稽なエピソードたち

高校生👧🏻の時に、ハードカバーで読んだな〜

懸命に話の筋を追おうとする真面目少女のわたくしを、ガルシア=マルケスおじさまはどーーーんと突き放しておきながら、尻もちついたわたくしの眼を覗き込み「で、そのあとのことなんだが」と語り続ける…..

本への、没入体験でした

最近、新潮さんがついに文庫本を出版してくれた。今わたくしの枕元にあります

うん十年ぶりに読みなおしてみよ〜っと😆