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奴隷のしつけ方 (SW 私の読書感想文)

読書の秋紅葉ですね。

読書は年中するものですがウインク
シルバーウィークに読んで、面白かった2冊をご紹介しま~す。
⑴投資家が「お金」よりも大切にしていること
藤野英人 著

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エコノミーを「経済」と訳したのは、福沢諭吉さんだと言われてるんですって。

中国道教の「経世済民」という言葉から来ているの。
「世を経(おさ)め、民を済(すく)う」
経済は、お金を通してみんなの幸せを考えることなんですって!
わたし、初めて知りましたーおばけ
医学部出身、教養なし。申し訳なし月見
著者は、「互恵関係」「自他不二」こそが経済だ とも表現しているの。
だのに日本人は、 
・お金の話をタブー視し、お金儲けは汚いことと決めつけているショボーン
・そのわりに、世界的に見ても、寄付や投資もしないケチで、現金札束が大好き
自分と自分の家族さえ良ければ、他人はどうでもいいっていうタイプの集団なんですって~チュー
だからなのか、日本の大企業は「ミッション・オリエンテッド(使命志向)」な考えに乏しい。とも。
ってな感じに日本の現状を憂いつつ、
本論「投資とは」につながっていくの。
結構腹に落ちる内容でした~!
お金を稼ぐために努力すること自体が、世の中をよくすることにつながる。
ものすごくお仕事を頑張ろうって気になる~。読むのオススメです。
⑵奴隷のしつけ方
ジェリー・トナー著
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雑誌の書評で見て、タイトルのインパクトが強かったので、思わず買った本です。

ローマ帝国当時の大貴族が、奴隷制の説明を書き残した、、って設定で、じつは現代のケンブリッジ大学の古典学の先生が書いた本です。
学者が、大まじめに、史料に基づいて古代ローマ時代を再現するんです。だからあくまでローマ時代の話「だけ」が書かれているんです。
がこれ、まぎれもなく、現代企業社会を深ーく考察しているのね。私は、勝手にそう読んで、楽しみました。
1冊目の藤野さんの本は、
あなたがリッチな資産家でないからこそ、自分も努力し、真面目な人や会社を見極めて投資で応援しましょう!
って内容だったけど、こちらは、
貴族たるもの、家の奴隷をこうやってモチベートし、使いこなして行かねばなりません! という、「特権階級としての自覚と振る舞い方」の話。
超・上から目線の、いわば「本音の組織・人材マネジメント論」。
まるで正反対で、2冊併読していて面白かった。
ただ、巻末にシリアスな話も。
現在、世界には、「奴隷状態」にある人が2700万人いると推計される。その数は、ローマ時代よりもはるかに多いとのことです。。。