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第61回 読書ブログ

読書ブログ更新遅くなりました〜

今回は3冊

「皮膚のお話」シリーズ

①人は皮膚から癒される

山口創著

お読みになってみてください😊すぐ読めます。

スキンシップが大事!ということは、みんななんとなく分かっているのだけど、

それが学術的に、少しずつ証明されているの。

皮膚を通じて親から子へ、正の感情のみならず負の感情もつたわるとか

背中を秒速5cmほどでゆっくり撫でてもらうと、抑うつや不安が減るとか、、、

スキンシップに関することだけではなく、生きるために知っておくと得するコツも色々と書かれています😊

いつもわたくしもブログに書いているような「スマイルの効用」とか。

とても良い本でした

 

②皮膚、人間のすべてを語る

モンティ・ライマン著 塩崎香織訳

みすず書房さんの本だから、格調高いけど、やたら難しいのかな〜と思いつつ、読んでみた。

わたくし、この本好き❤️です。

よくこんなふうに表現してくれた〜と

随所で感動しながら読みました😉

著者のライマン氏も皮膚科医。オックスフォード大学医学部のリサーチフェロー

弱冠30歳で皮膚をすみずみまで研究しておられる

素晴らしい!

人間の精密さ、皮膚のすごさを改めて味わえます。

と言っても、この本を読んで楽しめるのは、皮膚科医だけかもしれないな〜🤔

 

 

③人間最強の臓器 皮膚のふしぎ

椛島健治著

京都大学皮膚科教授のご著書

椛島教授は、世界初の塗り薬を2020年に世に送り出した博士なの。

JAK阻害薬と言って、かゆみや炎症を抑える、非ステロイド外用薬。

アトピー性皮膚炎に適応があります。

細胞の中で炎症の信号を伝える経路のひとつであるJAK-STAT経路を阻害します。

 

そんな椛島先生が、皮膚という臓器のすごさを解説。

この薄さ(表皮なんて0.2ミリしかない)の中に、驚くべき機能が満載

とりわけ内外をわけるバリア機能

外からの撥水、内からの蒸散を抑え、

そして、異物に対する免疫機能。

まさに「万能性」とよぶにふさわしい

 

皮膚科の治療についても、最新のお話をいろいろと書いてくださってる。

アトピー性皮膚炎の治療など、ほんとうに日進月歩

勉強意欲がかきたてられます

今日の読書ブログは、かなり皮膚科医目線🤓

どなたにも読んでいただきたいのは①かな〜

次はもっとバラエティに富んだ読書しまーす!